自衛隊の操縦士になるためには大きく分けて3通りがあります。

  1. 高等学校卒業後、航空学生として入隊(海空)
  2. 大学、専門学校、防衛大学校、一般隊員から幹部候補生として入隊(全)
  3. 一般隊員、曹候補生として入隊後、操縦士として選抜(陸)

 

航空学生課程(海空)

航空自衛隊や海上自衛隊で最も早く操縦士になるのは、「航空学生」課程です。

空自、海自操縦士の70%以上が航空学生出身者です。

約2年間の基礎教育後、飛行訓練に入り、約3~4年後には操縦士として勤務します。競争倍率が非常に高く(概ね30倍以上)難関ですが、初めから操縦士になるための課程ですので、途中で罷免(エリミネート)されない限りは、操縦士になります。

戦闘機、輸送機、ヘリコプターの機種選択は、本人希望も聞いてくれますが、操縦適正や性格適性等を考慮して決定されます。もちろん、国家公務員ですので、任地や機種については「命令」ですので従う必要があります。

 

大学・専門学校・防衛大学校・一般自衛官(幹部候補生課程)(全)

一般の大学や防衛大学を卒業後、操縦士要員として採用される課程です。

一般の場合は「幹部候補生」として入隊試験を受け、さらに操縦士要員としての適性試験を受けます。

防衛大学校の場合は、在学中に適性試験を行い、適性試験に合格すると受験資格が与えられます。

いずれの場合も募集人数が極めて少ない(一般10名程度、防大20名程度)だけでなく、あらかじめ適性を検査されるため、特に防大入学の際は注意が必要です。(防大入学できても操縦士になれるとは限らないため。)

飛行訓練は前述の航空学生課程と同様で、入隊後約2~3年で操縦士になります。やはり、機種や任地については、希望は聞かれますが、その通りになるとは限りません。

 

陸上自衛隊

陸上自衛隊の場合は、注意が必要です。一般の隊員や曹候補生等で陸上自衛隊に入隊後、3等陸曹に昇任、その後に操縦士としての受験資格が与えられます。このため、陸上自衛隊に入隊しても、操縦適性がないと判断された場合は受験資格さえ与えられません。また、最終的に飛行訓練課程に入る段階で27歳以下である必要があり、それまでに3曹に昇任しなければならないため、実務だけでなく昇任試験に合格する必要があります。